アメリカで初めての緊急病棟(ER)を体験

気づけばもう3月も半ばになろうとしています。この約一ヶ月は大変すぎて、正直何度か泣きました。笑

保育園に通い始めたばかりの0歳児が病気にかかることを侮っていた…。たぶん私の人生の中で精神的にも体力的にも最も過酷な一ヶ月だったように思います。

(と書いてから、あっという間に二ヶ月が経って、公開日は5月末になってしまいました。。。。)

インフルエンザから急遽ERへ

2/11(金)の朝、前日の夜から発熱していたため小児科へ。診断の結果、インフルエンザA型にかかっていました。

保育園に通うために、子どもは全員インフルエンザの予防接種を受ける必要があって、息子もちゃんと接種していたけれど罹りました。インフルエンザの予防接種の予防効果がそこまで高くないのは知っているので、かわいそうだけど仕方ない。インフルエンザは2-3日高熱が続いて、そのあとは落ち着くそうなので解熱剤とタミフルをもらって帰宅。月曜日まで待って良くなっていなければもう一度病院に来るように言われて、ひとまず様子を見ることに。

週末は、処方された薬を飲んでもなんだかずっと苦しそうにしていた息子。一日2ー3回嘔吐をして、38度前後の発熱は続き、ぐったり。

2/14(月)になっても状態は良くならず、一日ぐったりしてよく眠っていて、いつもの様子との違いに不安になる。先生に言われた通り午前中にもう一度小児科に行ってみるものの、新しく抗生物質をもらって、夕方までに良くならなければERに行くように言われる。

案の定、夕方になっても状態は変わらなかったため小児科に電話をして、大きな病院のERに先生から事前連絡を入れてもらってから向かうことに。

ちなみに、コロンビア大学周辺にはMount Sinai HospitalとColumbiaの付属病院にPediatric ER(小児救急病棟)があります。地元の方や、他の日本人の方の話を聞いても、コロンビアの方が対応が早くて良さそうだった&息子の保険がコロンビアの保険なので、コロンビアの付属病院なら絶対保険料はカバーされるから大丈夫だろうと思ってそちらを選びました。

はじめてのER。苦しそうな息子。あせる母。

ERに行くのはもちろん初めてで、なにを準備して良いのかどんな心づもりで行けば良いのか分からずTwitterで助けを求めたら、色々な方が優しく教えてくださって涙目。コロンビアの親会グループチャットでも色々な情報を教えてもらって、いざ出陣。

コメントくださった皆様、ありがとうございました…!涙

病院に着くと、事前に小児科医から連絡を入れてもらっていたからか「you are expected」と言われてすぐに診察してもらえることになりました。

ER内の個室に移動して、体温・心拍・血中酸素濃度・血液検査・スワッブテスト(粘膜とるやつ)・レントゲンを確認されて待つことに。とはいえ、これらはパパパっとすぐに全部やってもらえるわけではなく、これらのテストを全部終えるまで5-6時間くらいかかりました…。(なぜ…)

その間、息子は眠ったりぐずついたり。小さいお手てにID(点滴)がつけられ、痛々しくて胸が苦しくなる…。

ようやく検査の結果が出て、結果はインフルエンザ罹患RSウィルスによる肺炎と細気管支炎、そしてあともう一種類のウィルスに感染しているとのこと。

RSウィルスは日本いたときに聞いたことがあって、大人がかかるとただの風邪だけど0歳児がかかると悪化して肺炎を引き起こすこともあると知っていました。でも、まさか自分の息子がその状態になるとは…。

そして血中酸素濃度が低い(80-85)ため、酸素吸入をしながら入院をして、回復を待つことに。

初めての入院。

入院することが決まったものの、実際に入院する個室に入れるまではまた数時間かかりました。

息子はインフルエンザとRSウィルスに感染していたため個室に。結局午前3時すぎに個室に入ることができました。この時点でERに来てから10時間経過。その後、息子の体温を測ったりIDの状況を確認したりと看護師さんとコミュニケーションをとり、私が個室のソファで眠れたのは朝5時。

そして朝9時には医師の回診があって、そこで話したところによるとあと1-2泊は必要とのこと。

正直、【ERに行く=複数日入院】とは思っていなかったので、精神的にも体力的にもダメージが大きく。でも息子の苦しそうな姿を見ていたらそんなことを言って弱音を吐いている場合ではなく。

私にできるのは息子を少しでも安心させてあげることだと思い、せがまれたらすぐに抱っこをしてひたすら辛抱。

大学院の授業もミーティングも欠席の連絡を事前に入れる。幸い、教授もクラスメイトもとても理解してくれて親切な言葉をかけてくれたのでホッとしました。私自身、生まれてから30年間病気や怪我で入院をしたことがありませんでした。そんな中、アメリカで愛息子が肺炎で入院だなんて想像だにしていなかった。でも、看護師さんもみんな親切で、息子の状況がちゃんと分かってからはなんとか安心できました。

3泊の入院後、退院。

最終的に初日にERで過ごした時間を含めて、まるまる3泊して退院できました。退院したその日は、もう私が疲れすぎて、悲しい気持ちになって限界が来ていた…。(私は疲れすぎると悲しい気持ちになります。笑)

なのに、家に帰ってきたらこれ。笑

散々なときは、なんか続くよね〜。。。

そして、またもERへ

その二週間後、またも息子の体調が悪くなり38℃超えの発熱。

金曜に発熱→保育園早退、土曜昼間は熱なく元気→夜になって発熱嘔吐。寝かしつけで息子の大泉門(赤ちゃんの頭のプニプニ)が膨れていることに気づく。発熱•嘔吐•大泉門腫れは髄膜炎の可能性があると思い、夜11時にERへ。

血液検査、脳のCTスキャン、髄液検査をして幸い全部ネガティブ。12時間に及ぶER滞在ののち、帰宅。

先生に「大泉門の腫れに気付いて来てくれてよかった。正しい判断をしたね」と言われて涙目。髄膜炎は以前担当したお客様がかかった病気で、とっても恐ろしい病気だと知っていたので深夜だけど、息子は寝ているけど、ERに行く気持ちになれました。

最終的になんともなくてよかったけど、生きた心地のしない時間でした。

アメリカ医療、恐ろしい

そんなこんなでようやく退院して無事に普段通りの生活をできるようになった3月。

最後のパンチは、アメリカの医療費!!!!

1回目のER→入院時の費用

ドヒャー!!!!

保険入ってなかったら、3日間の入院で400万円…!!!

恐ろしいアメリカの保険事情を身をもって体験しました…。

おわり

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