社会人7年目で海外大学院留学を目指す理由②

こちらの記事の続きです。

紆余曲折ありましたが、約1年後にオリジナルウェディングのプロデュース会社である株式会社CRAZYに入社しました。そのプロセスでも多くの気付きと、今現在のわたし自身につながる習慣ができました。

CRAZYの採用プロセスでの気付きと自分を客観視する時間の重要性

自分と対話するクセがついた

入社するまでに約一年かかったわけですが、その中で自分自身を棚卸しする機会が多くありました。毎日のように自分自身と向き合い、対話する。とは言え、それまでの人生の中では就活の時にやれと言われた自己分析をした程度。振り返りなんて全くの素人で全然うまくいきません。でも、継続は力なりで毎日ノートに向き合い自分との対話を深めました。

「わたしは何がしたいんだろう?」「わたしの心が喜ぶこと(仕事)はなんだろう?」

それまでの人生を振り返りながら、自分の得意なことや好きなこと、逆に苦しいと感じる環境について棚卸をしていきました。

その中で気づいたのは、圧倒的に自分自身に意識を向ける時間がこれまで不足していたということ。自意識過剰になるとかそういうことではなく、自分自身のことを知ろうとする努力が足りていませんでした。

わたしは本当はどう感じているのか?何がしたいのか?なんていうことは、わかっているようで一番わからないことなのかもしれません。それをわかっている風にして誤魔化して生きてきたから、こうして自分を活かせないように感じてしまう状況になったのだと気付きました。

それからは日課として自分自身を振り返るリフレクションと、自分の感情の裏にある本当の気持ちを探るジャーナリングを続けるようになりました。(これは約4年?5年?経った今も続いていて、毎日のルーティンになっています^^)

自分を客観視する時間を持つことの重要性

リフレクションやジャーナリングを通じて感じたことは、自分を客観的に見る時間を持つことの重要性でした。

なんというか、言葉にすると難しいのですが、自分の人生の主役は自分であることを前提として、その映画の主人公である自分客観的に見る映画の観客の視点を持つということ。(伝わる…?笑)

映画の主人公の自分はいろんな感情の起伏に振り回されたり、物事の判断を誤ったり、喜んだり悲しんだりします。でもその自分を客観的にみる自分という視点を持つことで、よりフラットに「じゃあ、本当はどうしたい?」を問うことができるようになります。

それまでは映画の主人公の自分の感情やその時の状況が人生の全てだと思っていたので、自分で自分のことがわからなくなって悩んだりしましたが、この客観視点を持つことトレーニングすることで少しずつそれが減っていったように思います^^(これについてはまた今後記事にしたい…!)

問いを持つことで視点が変わり、見える世界が変わる

自分自身に問いを持つことで、自分自身の人生を捉える視点が変わり見える世界が変わりました。

そして気づいたのは、人には生まれながらにそれぞれ違う情熱(使命)があること。そしてそれは、どこか外の世界で探すものではなくて(もちろんその過程で人との関わりや色々な環境の刺激は超重要ですが)、自分自身を深く知っていくプロセスの中で自ずと気づいていくものだということでした。

でも、意図的に自分自身に問いを持つことをする機会って本当に少ない。特に、日本の社会では「周りと同じこと」が良いこととされる風潮が強く、「自分にとって」良いことや「自分らしさ」について深堀する機会があまりありません。その結果、自分が本当は何を望んでいて、何が自分にとっての幸せなのか・成功なのかの軸を持つことが難しい環境です。

だから、少しでも誰もが自分自身を棚卸しして知る機会を創りたい。そのために、結婚式という人生の中の一大イベントは実はとっても良い機会なのではないかと思うようになります。

そんな気付きの多い採用プロセスを経て、CRAZYではオリジナルウェディングのプロデューサーとして現場の最前線で、お客様の人生のヒアリングをさせていただき伴走する仕事を任せていただきました。

福岡での結婚式(この写真いつ見ても幸せ…♡)

CRAZY WEDDINGのプロデューサーとしてオリジナルウェディングを創っていく中で、結婚式というイベントのこと、プロデューサーとしての役割についてなどたくさんの気づきを得ました。

その気づきが大学院受験につながっていくので、ちょっと長いですが綴ります〜!

結婚式の価値とは?

自分でやっているようでオプションから選んでいるだけの結婚式

一般的に、結婚式をするというとどんなプロセスを思い描くでしょうか?

結婚式場やホテルのブライダルフェアに行って、試食のコース料理を食べて、当日決定すれば大幅割引!みたいな。そしていよいよ結婚式の準備が始まると、ゲストへの引き出物を結婚式場の提携会社の中から選んで、ドレスも持ち込み料金をかけたくなければ提携会社の中から、ただ「選択肢の中から決めていく」プロセスが始まる。

そして何か自分たちで決められることをしようとすると、キャンドルサービスを入れると追加費用発生・ウェディングケーキの段を重ねると追加費用発生・受付スペースに追加で飾りを入れると追加費用発生…

結局、それも結婚式場が提示するオプションの中から決める見た目だけのオリジナルウェディング。自分で選んで自分で創っているように思えても、実はすでに提示されているオプションの中で自分にとって良さそうなものを決めているだけ。(もちろん、自分の中で軸があってその中で選択できているのなら全く問題ないと思います!)

二人の結婚式のはずなのに、誰かの結婚式と似たようなものになってる…。その正体がこの「限られた選択肢の中から選ぶ」スタイルの結婚式プロセスを経た結果なんだと感じています。(個人的見解!)

それっぽい選択肢から人生最大の買い物を決めるのはもったいない

一般的に、結婚式を挙げるのは20代半ば〜30代半ばのカップル。結婚式が人生最大の買い物となることも多くありません。しかも、お世話になった大切な人たちを招待して執り行うビッグイベント。

そんな大切な買い物なのに、新郎新婦の意志や希望が反映される機会が少ないのが一般的な結婚式だったんじゃないでしょうか。引き出物・デザイン・結婚式のコンテンツ内容などそれぞれ飽和状態の選択肢の中で、それとなく自分たちっぽいものを選ぶ。

自分たちは本当は何をしたいのか?なぜ結婚式をしたいのか?

その根本的な問いがおざなりになったまま進む選択式の結婚式の準備。人によって人生は違うはずなのに、結果的に人生で一番とも言えるの晴れ舞台がみんな一緒になってしまう大きな理由はそれじゃないかと思います。

「問う」ことから始まるオリジナルウェディング

この状況を知った時、わたしが思ったのは「あぁ、人生と同じだな」ということ。

数あるオプションの中で結婚式を創るプロセスも、無意識に「なんとなくこっち」と選ぶ人生のプロセスも、自分自身の本当のWANTSにタッチしない。そもそもそんな問いがあることすら知らないから、時が経ってから「なんか(理想と)違う」と思ってしまう。

だから、問いから始まるウェディングがあったら良いんじゃないかと思いました。

結婚おめでとうございます!はもちろん大前提。その上で、そもそもなんで結婚するの?なんでこの人と結婚すると決めたの?お互いにとって相手はどんな存在なんだろう…?

それらを問い、一番の理解者であり言葉を引き出すのがプロデューサーの仕事だと感じています。

結婚って、想像よりももっとずっと現実的で、お互いへの気遣いや敬意の上で二人で一緒に物事(二人の人生)を解決していくというスタンスが大切。(ラブラブ大好きカップル期間は最初の数年で、そのあとは一緒に物事を進めるパートナーになると思っています。)そんな結婚という重要な決断をするライフイベントが、ただおめでたいだけではなくて自分自身やパートナーの人生を棚卸して振り返る機会にできたら。お互いの関係性を更新するだけでなく、自分自身がどんな夢を描き、どんな人生を歩みたいと考えているのか。そんな、普段の生活では考えないけれどとっても大切な無意識を意識化し、自己認知するプロセスにできたら。

それが人生が変わるきっかけになると思いました。

人生が変わるほどの結婚式を届けたい

そんな暑苦しい想いを持って、プロデューサーとしてお客様の人生に伴奏させていただいた経験は本当に貴重で、ありがたい時間でした。

ほぼ初対面の面会で、新郎新婦のこれまでの人生についてがっつり2時間ヒアリング

最初の面会といえば、普通の結婚式準備なら最初の面会で引き出物のオプションがたくさん載ったカタログを渡されて次回までに選んできてくださいと言われるタイミングです。しかしCRAZY WEDDINGでは、新郎新婦の人生についてじっくり語り振り返る時間を設けて、その上でどんな式にしたいのかを考える一番大切な面会。

それをもとに二人がなぜ一緒にいるのか?これからどんな人生を歩みたいのか?二人の結婚式で表現したいこと・伝えたいことはなんなのか?

プロデューサーという第三者に問われ、フランクに話すから、新郎新婦も話している間に自分の意識がそちらに向かっていく。そして、自分がそれまで無意識に見過ごしていた気持ちに気づいたり自分が(自分たちが)どう在りたいのかを再確認する時間になります。

お客様の人生は本当に人それぞれで、わたし自身が変化しなければ良いものをご提供できないこともたくさんありました。それでも、自分自身が変化して学ぶことは苦しいこともあるけれど、それ以上に楽しくて仕事に熱中していました。

「人生が変わるほどの結婚式でした」

お客様からのメッセージで、わたしがやっぱり一番嬉しかったのは「人生が変わるほどの結婚式でした」という言葉を言っていただけたときでした。

結婚式の当日だけでは、決定的に人生は変わりません

結婚式の準備プロセスや、当日に味わったこと、気づいたこと、そして何よりそれを愛するパートナーと共に体験できたことそのものがその後二人の人生を変えていく力になると信じていたから、わたしにとってその言葉はなににも変えられない褒め言葉だったし、心が震えるほど嬉しいことでした。

結婚式に贈ったコンセプトを新しく始めるビジネスの屋号として使ってくださったOBOGさんもいらっしゃるし、結婚式をきっかけにして自分の人生について考えて今までやりたかった仕事への転職にチャレンジをしたもいらっしゃいました。10年以上連絡を取っていなかった家族や友人と連絡をとり始めるきっかけになったり、新郎新婦の関係性を見直すプロセスの中で二人の絆が深まったとおっしゃってくださる方もいました。

本当に、プロデューサー冥利に尽きる喜びでした。

問いから始まる結婚式のパワーを感じると同時に、この機会をもっともっと多くの人に届ける方法はないかと考えるようになります。

続きます…!(な、ながい…笑。)

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