2021年1月から開始したプラントベース生活、二ヶ月が経ちました!今日は、プラントベース生活を始めてからの変化や感想を書きたいと思います。
結論からお伝えすると、個人的にはプラントベースにしたことで生活の質も体調面もとても向上しました!人によって体質はあると思いますが、わたしとしては大満足の2ヶ月間でした^^
これからプラントベースの生活を始めようと思っている方、少しでもプラントベースに興味のある方の参考になれば嬉しいです!
2ヶ月間行ったプラントベース生活
まずは、わたしが実践しているプラントベース生活の前提から改めて。
わたしは、完全なヴィーガンではなくあくまでゆる〜くプラントベースの生活に移行している最中の菜食初心者です。以前にもこちらの記事で書きましたが、基本的にはペスカタリアン寄りの食事をベースにしています。
上記の記事の通り、基本的に肉は食べないですが魚は時々食べています。また、ペスカタリアンは乳製品・卵は食べても良いとされていますが、わたしは個人的に乳製品・卵についてもできるだけ口にしない食生活にしていました。
この2ヶ月間で口にした動物性食品
そんな菜食初心者のわたしがこの2ヶ月間に口にした動物性の食品はこんな感じ。
- 肉:1回(デリバリーピザにのっていたベーコン)
- 魚:週1~2回程度
- 乳製品:月2回程度(購入した食品や調味料の原材料だったケース、特別な日に食べたケーキ)
- 卵:月2回程度(購入した食品や調味料の原材料だったケース、特別な日に食べたケーキ)
動物性の食品をすべて0にするまでにはまだまだ至りませんが、この2ヶ月で動物性食品を口にする機会はぐんと減りました。基本的に一日三食食べるので、2ヶ月で計180回は食事をします。その中で動物性のものを口にした回数は記憶の範囲では上記の通りなので、プラントベースの食生活へ移行することはスモールステップながら成功かな、と思っています。
菜食への移行は想像以上に楽しく、むしろヴィーガン料理を食べられるお店をリサーチして積極的に行くことで、生活での楽しみが増えました^^♡
プラントベース生活開始2ヶ月での変化
次に、プラントベースの食生活にしたことによる変化について。
体調の変化
まずはみんな気になる体調の変化!結論からお伝えすると、めちゃめちゃ調子良いです!!
具体的にこんな感じの変化を実感しました。
- 体重の変化
- 開始2週間で約-1kg
- その後はゆるくほぼキープ中
- 1日3食、空腹時間なし
- 便通の変化
- それまでは2日に1回程度だった便通が、毎日快腸に!
- 体感の変化
- 胃腸がまったくもたれない。毎日爽快な気分で食事をたのしめる
- ただし動物性食品を食べた日は、胃が重く感じるように
- 胃腸に負担が少ないためか、基本的に快眠
- お肌の調子がめちゃくちゃ良くてノーファンデ生活開始
- ニキビなし
- 肌荒れなし
一番実感として大きいのは、動物性食品を食べないことで胃腸がとっても軽くなったこと。これまでいかに消化器官を酷使していたのかを実感しました。
実際に、野菜や穀物を消化するのにかかる時間と肉や脂肪分の多いものを消化するためにかかる時間を比較すると、肉を消化するのに約二倍の時間がかかるとのこと。毎食毎食肉を食べていたら、胃腸が疲れてしまう理由もよくわかりますね。
肉を食べる機会が減ると必然的に摂取する脂肪分も格段に減りました。
料理をしたあとの洗い物などの片付けも、油分が少ないのでかなり楽!そして、摂取する脂肪分は基本的にオリーブオイル、ココナッツオイル、ナッツなどの植物性オイルになったので身体への負担も減ったと実感しています。
あとはこれはわたしの体調の変化ではないですが、肉食をやめてうちの彼の花粉症が治りました!!
このTweetのあと改めて菜食生活に戻したところ、また花粉症の症状がなくなりました。わたしは花粉症じゃないのでその苦しさがそもそもわからないのですが、本当につらそうで申し訳ないことをしてしまった…。笑
この出来事のあとに、肉食と花粉症の関連についていくつか調べてみましたが、肉を食べることで腸内環境が悪化して花粉症の症状に影響がある可能性が高いそうです。気になる方はぜひ【肉 花粉症】でgoogle検索してみてください。色んな記事がでてきますよ!体質によっても違うと思うけど、うちの彼の場合は効果テキメンでした!
精神面・ライフスタイル面での変化
肉食をやめて、身体が軽くなったことで精神的にも気分が良い時間が増えたように感じています。
最近は「腸活」について書かれている本も多くあるように、腸が健康でいることが人間の肉体的・精神的に健康な生活にとってとても重要なことがわかっています。
わたしにはプラントベース生活は腸を活性化させるためにも体質的にとても合っていて、毎日気分爽快だし「お腹が空いてお腹が空いて、ひもじい」なんて思いも全くなく、快適に生活できています。
また、わたしは毎朝4:30~5:00くらいに起きる生活をしているのですが、以前にも増して朝すんなり起きられるようになりました。目覚ましの前に自然と目が覚めることも多々あります。気持ちよく目が覚めるだけで、一日が軽やかに生きられるのでこれも嬉しい変化でした^^
また、プラントベース生活にして「食べること」への意識が変わりました。具体的にいうと、「お腹は空いていないけど、食べたい」という状況を客観的に捉えることができるようになりました。
疲れていたり、ストレスを感じていると身体は欲していなくても脳が「食べたい」と錯覚させて、お腹はすいていないけど口寂しいときに何かを食べるということが多々あったことに気付きました。お腹が空いているから食べるのではなく、ストレスから食べている状態。それをきちんと見極められるようになったのが大きな収穫でした。
お腹が空いて、身体が食べ物を欲しているからその分だけ食べる。
これを意識すると、体重は適正体重でキープできるようになるし、食べ過ぎて苦しいなんてこともすくなくなるのだと実感しました。
食費の変化
プラントベース生活を始めてから何度か聞かれた「プラントベースの食生活って、食費がかかるんじゃないの?」という質問についてお答えします。
ずばり、我が家の場合はコストカットになりました!
きっとプラントベースの食生活が高いと考える人の多くは、「肉の代わりに野菜や果物をたくさん食べる必要があって、新鮮な野菜や果物は肉よりも割高だからコストが高くつく」と考えているんじゃないかと思います。
でも実は、肉食をやめてプラントベースにする際に主に変化するのは、豆などの穀物や大豆製品を食べる量であって、野菜や果物を食べる量ではないのです。これは、栄養面としてタンパク質を摂取するためにも豆などの穀物を食べる必要があるからという理由でもあります。
そして、そのような穀物や大豆製品(豆腐・納豆・あぶらあげ・あつあげなど)は肉よりもだいぶ格安で手に入ります。
結果的に、我が家はときどき魚を購入することはありますが基本的には穀物と野菜がベースになるので、食費はかなり安く抑えることができました。
とくに、乾燥している豆類はかなりお買い得!!
水に戻して使用するので、1kg買っただけでかなり持ちます。笑
プラントベース生活のデメリット
ここまで、プラントベースにしてからの変化として良い変化ばかりを書いてきましたが、デメリットについても考えますね。ただ、基本的にわたし個人としてはプラントベースのデメリットってほぼ0に近いのです。
なぜなら、体調も何も問題なく快調で食費もコストカットできた上に、ヴィーガン料理を細々とリサーチするという新たな趣味(笑)を見つけたので、とても満足しているから。
とはいえ、この2ヶ月間に感じたデメリットはこちら。
- 外食できる選択肢が少ない
- 完全ヴィーガンの料理を提供している店が少ない
- 魚は食べてもOKだとしても、やっぱり選択肢は少ない
- 上記の理由で、自炊が面倒な日はヤバい。笑
- 家族や友人との食事の際に気をつかう(上記と同じ理由)
- ヴィーガン料理の価格設定が割高
- 自炊の場合はコストカットできるが、外食やネット販売の料理は割高
- 栄養について知識を得た上で実践する必要あり
- わざわざ栄養士に伴走してもらうほどではないが、最低限の知識は必要
ヴィーガン・プラントベースの食事について、最近は少しずつ提供するお店が増えてきていますがまだまだ選択肢が少ないのが現実。
外食で張り切ってでかけるときはリサーチして行くから良いけれど、なんだか自炊したくない日に「ご飯どうしよ〜」とふらっと行けるお店が少ないのが一番キツい。笑 おかげでご飯を多めに炊いておいて冷凍するのと、納豆は冷蔵庫に常備するようになりました。笑
とはいえ、先ほども書いた通りヴィーガン料理やヴィーガンではないけれど肉を使わない料理を提供するお店はここ数ヶ月でも続々と増えてきており、日本でのプラントベースへの関心の高さを感じています。
購買は投資
とも言われているように、個々人が意識的にプラントベースのものを買ったり食べたりすることでその風潮はこれから増していくと思います。今は選択肢は少ないけれど、それでもできる範囲でプラントベースのものを選んで買っていこうと思います!
プラントベース生活に移行する時に気をつけたこと
これは主に栄養面。肉・乳製品・卵・魚(できるだけ控える)という生活をしていると、栄養を十分に摂ることができるのかということでした。
とはいえ、きちんと調べてみると完全菜食であっても十分な栄養を摂取できることがわかりました。
食物繊維やビタミン、ミネラルについては特に意識せずに菜食にしたとしても基本的にはカバーできます。ただ、タンパク質とカルシウムについては無意識にただ野菜をもりもり食べていても不足してしまうので、毎食どの食材から摂取できているのかをきちんと理解して意識的に摂るようにしています。
- タンパク質が豊富な食材
- 豆類(ひよこ豆、レンズ豆、枝豆など)
- 大豆製品(納豆、豆腐、あぶらあげ、あつあげなど)
- 大豆ミート系の食材
- 穀物(キヌア、パンプキンシードなど)
- 野菜(ブロッコリー、アスパラなど)
- その他(ピーナッツバターなど)
- カルシウムが豊富な食材
- 豆腐 / 豆腐加工食材(豆腐、あぶらあげ、あつあげなど)
- 野菜(小松菜、ほうれん草、モロヘイヤなど)
- 穀物 / 海藻類(ごま、くるみ、ひじきなど)
上記の食材のいずれかは食事ごとに必ず摂取するように意識しています!そして、健康のために毎朝ヘンププロテインを10g程度スムージーにして飲んでいます。あとは、ヴィーガンにか欠かせないビタミンB12のサプリメントと鉄分と葉酸のサプリも飲んでいます。
知識を得て、きちんと選択をして食事を摂ることを意識しています。
ただ、これは動物性食品を食べていても同じこと。意識しないと米や小麦などの炭水化物ばっかり食べていたり、肉や乳製品を摂りすぎていたなんてこともあると思います。どんな食生活をしていても、自分が口にするものに対して意識的になるというのが大事なのだと改めて感じます。
2ヶ月間の感想とこれから
プラントベース生活を始めて2ヶ月ですが、結論わたしにとってはメリットが多いライフスタイルだと感じています。
それは、これまで紹介したとおり体調面・精神面・経済面でもメリットが多かったからです。
そして、あえてプラスするならば、以前の記事にも書いた通り肉食をやめることで環境問題の改善にも少しばかり貢献できていると考えると、地球にも良いことをしていると感じられるのも嬉しい。SDGsやサステイナブルなライフスタイルを!とおしゃれな人たちがよく口にしていますが、まずは動物性食品を食べることを減らすだけでSDGsに貢献できます。
肉1kgを作るために必要な穀物は約10kgと言われており、その穀物を栽培するために必要な広大な面積の農地や水、肥料などを考えると人間が肉食をすることで与えている環境への影響は計り知れません。完全菜食にせよ!とは思いませんが、持続可能な社会のために意識的に食事を見直すことの重要性をとても感じます。
そして、昨年の2月にはNYCの動物福祉局からこんなニュースが。
NYCの動物福祉局が食肉の消費削減目標達成のためにNYCの住民へ肉の消費を50%削減することを奨励しました。
具体的には、こんなことが推奨されています。
- Meatless Mondays(ミートレスマンデー)
- Reduce beef by 50%(牛肉の消費を50%削減)
- Phase-out processed meat(肉の加工食品を段階的に減らす)
- Replace your meat consumption with healthier plant-based protein(肉の消費をプラントベースプロテインへ変えていく)
この2ヶ月のプラントベース生活を振り返って、いきなり動物性食品を0にすることはとっても難しいことであると実感しています。それでも、ひとりひとりが少しずつ食へ意識的になることで変えられる未来はあるということも、生活の中で感じることができました。だからこそ、NYCのように段階的に意識的に変化を生み出そうとする取り組みはとても素敵だと思いました。
0にするのではなくて、自分の食生活に意識的になること。できることから変えて行くこと。
そして、なによりも大切にしたいのは、ヴィーガン・プラントベースが絶対的な正義や正しさであると思い込まないこと。
人にはそれぞれの生活があるし、考えがあります。だから、何か一つの思想が絶対的に正しいということはなくて、それぞれのライフスタイルに合わせた優しい選択ができることが重要なのだと思います。
だから、プラントベースに興味がある人には一緒にその生活を楽しみたいと思うし、そうでない人と一緒にいてもそれはそれで心地よい世界ができたら良いなとも思うのです。
だから、わたしはこれからも今のようなゆる〜いプラントベース生活を自分のペースで続けていきたいと思います^^
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